小学生の不登校と言っても、学年によって、家庭環境によってなど色々な原因があるようです。
原因が異なるので、対策も違ってきますが、出来るだけ早めに対策を始める事が大切だと思います。
そこから時間をかけて、親と学校が協力して、子供の気持ちを少しずつ立て直していく方法や、または専門家の力を借りて、カウンセリングを受け、その原因と解決方法を考えるなど、
現代の子供たちが抱える悩み
を安易に考えずに一緒に考えてあげられるよう、理解してあげられるよう。
またその時に親として心がけておきたい事について考えてみたいと思います。
■学年によって違う悩みの種類
低学年の不登校の原因。
小学生の不登校は学年によってその悩みの種類はだいぶ違います。
低学年のお子さんの不登校の場合、幼稚園や保育園から小学校に上がって環境の変化による原因が多いですね。
大人だって環境が急に変わるとそこに慣れるのは時間がかかるものです。
子供は、大人より順応性がありそうではありますが、最近は核家族の大人に囲まれた生活の子供、それに一人っ子のお子さんも多く、むしろ子供より大人との方が仲良くなりやすいなんて子供も少なくありません。
うちの子も核家族で一人っ子。
まさにこのタイプですが、うちの子はとにかく新しいこと、新しい友人が不安です。
子供同士のこととはいえ、親の方が心配しすぎてしまうのですが、ここは少しゆっくりのんびりと子供を信じて、子供が自分で学校に楽しさを見いだすのを待ってあげてください。
少し時間がかかりますが、親が先生と連携して(連絡帳などで状況を知らせてもらい)学校に楽しい時間を増やして行くことが大事なように思います。
中学年 高学年の不登校
中学年、高学年になると、学校で起こった嫌な経験がトラウマになったり、自我が発達してきたことで、友人関係のトラブル、勉強が苦手などの理由が原因のことが多いようです。
中学年ぐらいになると、自分が置かれている状況などもある程度理解できるので、何かが原因で仲間はずれになっているとか、自分だけがみんなについて行けていないなど、自分で考えてしまうようになります。
親は親身になって話を聞いてあげることが大事だと思います。
その時の注意点は、
子供を否定しないこと。
「え?そんなこと?」なんて子供の悩みを軽くあしらわず、どうしたらその悩みを解決できるか一緒に悩んであげることです。
そして、子供自身が自分に自信が持てるようになるよう、その子の良さを親が一つ一つ確認してあげることが大事です。
■ネットやSNSが原因の不登校
また現代の子供たちは、SNSなど学校以外の世界、しかも親のわかりにくいところでの繋がりを持っている場合があります。
その中で、小さないじめが大きな事件になってしまうニュースもありますよね。
これは中学校や高校に入ってからの話と思いがちですが、それらのことも低年齢化が進んでいるようです。
ネットで子供が何をしているのか?何をしたいのか?
小学生の間は、特に親がしっかり見てあげられる状況がない限り、それを子供が扱う環境が本当に必要かどうか?親は考えてから扱わせた方がいいでしょう。
良いこと、悪いことの分別や理解が難しい年齢です。
興味はありますし、情報はすぐ手に入る時代ですよね?
大人は子供のために責任を持って、ネットなどの環境を整えてあげなければ行けないと思います。
■専門家に相談してみる
自分の子供が不登校になってしまったら?
もちろん、学校の先生に相談して少しずつ解決策を考えるのは大事ですが、
専門のカウンセラーに相談して
その子の性質にあった生活の環境を考えることもとても大事です。
勉強についていけない…友人の中に入っていけない…
そんな悩みを抱える子供の中には、ある種の発達障害を抱えている子供も現代は多いのも事実。
発達障害というと聞こえが悪く、どちらかというと精神病のように捉える人もいますが、決して珍しい症状ではなく、多くの場合、専門家によるカウンセリングをし、生活環境を整えることで良い方向に進むことの方が多い症状です。
考え方によっては、その子が持っている別な可能性を引き出し、才能を開花させることにも繋がる可能性があります。
これも、子供が一人で悩んでいる状況を少しでも早く理解してあげて、その子の個性を尊重してあげられるよう、親が一番の味方になってあげることが大事なように思います。
それには、親自身が、その子の素晴らしい個性を理解し、伸ばしてあげられるよう、専門機関の先生やカウンセラーと話すことです。
専門機関に行くというのはとても敷居が高いのですが、そのことで、親自身も前向きになりスッキリします。
(これは経験上、本当です。)
親としても、第三者の見方を知ることで、子供の良さもしっかり見えてきます。
大人になればなるほど、カウンセリングや療育には時間がかかります。
あまり考えすぎずに、育児相談のような感じで気軽に、専門機関のドアを叩いてみることをお勧めします。
■まとめ
今回は、小学生の不登校の原因について考えてみました。
●学年によって異なる不登校の原因。
- 低学年・・・環境の変化による不安が原因の場合が多い
- 中高学年・・・自我の発達によって起こる周りとのトラブルなどが原因の場合が多い。
●SNSなどのトラブル
ネットやSNSができる環境を与える時は常に子供がどんなことをしているか?どんなサイトをみているかなどを監視することも大事です。
●また、勉強についていけない、友人関係のトラブルなどが多い場合は、専門家、専門機関に相談しカウンセリングを受けることをお勧めします。
子供の悩みは親にとっても大きな悩みの一つですよね。
少しでも、解決策の一つにしていただけると嬉しいです。
コメント