ヨーロッパの子育てに学ぶルールとは?子供と犬のしつけはドイツ人に。

ヨーロッパ(ドイツ)での子育てで学んだルール

 

ドイツに住んだ時に驚いたことの一つに、

散歩をしているほとんどの犬が、リードをつけずに(放し飼い状態?!)飼い主の後をついていく姿でした。

 

私も日本で犬を飼っていましたが、結構賢い犬ではありましたが、(^ ^)どうやったら、常に飼い主の後を脇見もせず、リードをつけずについて行くよう育てることができるのか?

本当に聞きたいほどでした。

 

後からわかったことですが、ドイツには犬税というものがあり、飼い主は年間1万円以上の犬税を払い、それだけの責任を持って犬を飼う。

犬を飼ったら、必ず犬をしつけの学校に入れ、しっかりしつけるのだそうです。

 

「子供と犬のしつけはドイツ人に任せろ」

 

という諺まであります。

 

確かに、子供のしつけも厳しいのか、あまり日本のように、公共の場でギャン泣きの子供というのを見かけません。

 

親は、子供が何か悪いことをした時は、幼い子でも、(言葉が話せるくらいの子には)

「どうしてそんなことをしたのか?」

「自分が他人に同じことをされたらどうか感じるのか?」

 

などの答えを、子供に自分の意見として言わせています。

そしてそんな時は、低い声で、しっかり目を見て・・・。

 

もちろんドイツ(ヨーロッパ)の子育ての方が、日本より良いと言い切れる事ばかりではありません。。

今の日本の大人が忘れかけている、本当の意味でのルールを、ドイツの大人たちは子供に教えていると思います。

 

今回はそんなヨーロッパの子供のしつけ・ルールの教え方を紹介します。

 

■親以外の人も、子供を見ている。

 

ドイツ人のイメージはどちらかというと他人に対して無関心?と思っていませんか?

少なくとも私はクールなイメージを持っていたので、ドイツで、知らないおばちゃんとかが、うちの子を驚くほど可愛がってくれたり、子供が危ない時に、一緒になって声を出してくれたり、私(母)に「気をつけなさい!」と注意してきたりと。

そんなことが結構頻繁にあることにびっくりしました。

 

一番びっくりしたのが、これは子供にでは、ないのですが、電車に乗る前に、ホームでちょっと怪我をして手に傷を負ってしまった私に、いきなり、知らないおばさんが消毒液(アルコール)をかけてきた時。

 

もうそれは、こちらの了解も何もなく

「あらら、大変」

みたいな感じでピュー!っと薬をかけてきました。

ビックリするくらい傷にしみて、

「ぎゃ!」

と声をあげてしまいましたが( ;∀;)

「大丈夫よ、これで破傷風にならないわ」

と、笑顔のおばちゃん。

「Danke・・・。」(^_^;)

 

まぁ、それくらい人に対して遠慮がないというか、だから、もちろん子供が何か悪さをした時には、親じゃなくても他人の子にも叱ったりするのは当たり前のようです。

 

もちろん、逆に、いいことをした時は他人の子でもちゃんと褒める。

 

日本も田舎の方では一昔前は、こんな感じでしたよね!?

親だけではなく周りにいる誰もが子育ての協力者的な。

 

ドイツの子供はそんな環境の中で、誰が特別というわけでもなく、子供たちは、人として当たり前のルールを自然と学んでいくようです。

 

■誰が一番弱いか(守らなければいけないか)を教える

もう一つ、よくこんなことがありました。

重いベビーカーを押して街を歩いていると、重い扉のお店(日本のように全てが自動ドアではありません)の前で、困ることがよくありました。

 

そんな時によく、

小さい男の子が重いドアを押して私たちが通るまで待っていてくれるんです。

「ありがとう!」というとにっこり笑って、

「どういたしまして」と返してきます。

 

日本ではなかなか子供にできることじゃありませんよね?

きっと小さい頃から、女性や子供に対して優しくすること、困っている人がいたら助けるということをしっかり教えられているからできるんだろうな。といつも感心していました。

 

■良い・悪いをしっかり教える

日本では、よく親は、

「も〜、恥ずかしいからやめなさい」

という、注意の仕方をしますが「恥ずかしいから」ではなく、

  • 「ここではやってはいけないからやめなさい」
  • 「困っている人がいたらこうしなさい」

と教えることの方が、子供はまっすぐにルールを覚えるように思います。

 

そして、そのことができるようになったら周りが

「しっかりできてすごいね。偉いね!」

「大人になったね!」

と褒める。

 

良いこと、悪いことの区別がはっきりしない子供に一番大切なことは、他人からどう見られるかより

 

単純に「良い」「悪い」をしっかり真面目に教える。

 

犬のしつけもそうですが、その大人の意識の違いが子供の態度に出てくるのでは?

そんな風に思います。

 

■最後に

 

日本での子育て、良いものがあふれていて充実した環境にあると思います。

痒いところに手が届くというか、本当に紙おむつ一つとってもいろんな種類があるし、安いし

品質も良いし。

 

子供が遊ぶ施設も、幼稚園や保育園も綺麗で、食べ物も美味しいし衛生的だし安全だし。

子育てしやすい環境はあると思います。でも日本のママは世界一忙しいとも言われています。

 

1度日本を離れて暮らしたことでわかったことは、

物の充実以上に大切なこともあるってことです。

 

子供を取り巻く大人の環境というか大人の意識の問題でしょうか。

 

大人はもう少し子供を信じて子供を見守りながら子供の良いところを伸ばす!

そんな環境を作りを考えた方が良いのかもしれません。

 

それには、大人自身が他人に迷惑をかけたり他人を利用したりするような悪い見本を見せることが無いよう、大人同士が協力し合えていることを子供が実感できるような環境が作れれば、子供にとっても、それがルールとして定着していくような気がしません?!

 

ヨーロッパの子育てルール

明日からでも参考にできることがあると思います。

ぜひ、参考にしてみてください。

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