「辛いと思っていた自分に向けられた衝撃的なメール」をご紹介します。
丁度、息子が生まれて3~4カ月ごろ、育児で辛かった時のことです。
何が辛かったかというと、赤ちゃんの夜泣きによる睡眠不足です。
睡眠不足になると、
自然と知らないうちに体力も落ちてきて、身体の免疫も落ちる。
心身ともに疲れた状態になってきて、気力がなくなる。
そんな日が続いたときに、
「なんで、私ばっかりが辛い思いをしなきゃいけないの・・・」
と、赤ちゃんと一緒に泣いていたことがありました。
そんな中で、夜中に友達に愚痴ったメールの返信が、本当に衝撃的なものだったのです。
もっと辛い思いをしている人がいる…
夜中3時、授乳の時間。
決まって2時間ごとにあげていたわけですが、毎日のように夜泣きをされ(泣き方も強いし大きな声)、主人は爆睡で起きる気配なし。
そんな環境で、どんどん追い詰められた私にとって、やはり友達の存在は大切なものでした。
弱音を吐ける唯一のお友達(育児の先輩ママ)で、その時の感情をむき出しに、すべてメールに書き込み吐き出しました。
「どうして私ばっかりが辛い思いをしなくちゃいけないの?緊急帝王切開で、前置胎盤で苦労して生んで、赤ちゃんが可愛いはずなのに、可愛く見えないこんな時期。
この時期はいつまで続くの?本当に赤ちゃんは可愛く育ってくれるのかな?
○○ちゃんは、そんな時期あった?この辛い気持ちをどうやって解決していったの?」
というと、お友達は、
「ある1通の長い文章を送るね。衝撃的な文章だから、見たくなければ見ないでね。
でも、私も同じ時期に辛い思いをして、このメールを友達から同じように貰い、読んで、頑張らなくちゃいけないと勇気づけられたというか、
自分の考えが甘すぎたと考えるきっかけとなった文面だったから。少しでも参考になればと思って、送ることにするね。送ろうかどうしようか、悩んだけどね。」
朝日が昇り始める朝方に、うつろうつろし始めたころ、私は、メールのバイブに気が付き、友達からのその言葉を読み、緊張感を持った記憶があります。
メールを開く前に怖かったというか、ドキドキしたというか。
その時の感情は、言葉では表現できない特別なものがありました。
怖いもの見たさのような気持ちで、恐る恐るそのメールを開き、2000文字くらいの長文メッセージを読み始めた私は、すでに食い入るように見ていました。
その内容を要約すると、「ある妊婦さんの死産」の話でした。
妊娠を希望していて、どうしても生みたいと思ってようやく妊娠し、生まれる9カ月頃になって、今まで元気だった赤ちゃんの心拍が突然止まり、静まり返った手術室で、無言の対面を迎えた。
という内容。
私は衝撃的過ぎて言葉を失いました。
初めて目にした内容だし、まさかこのような内容を友達が送ってくるとも思っていなかったわけですから。
私の悩みごとなんてちっぽけだった・・・と本当に心からそう思う瞬間でした。
産みたくても産めない人、産んだけど、大変な思いをしている人・・・色々な人がいることを、改めて知った時でした。
五体満足で、泣き方がうるさいから、とか、夜中の授乳が辛いから、とか・・・。
言っている自分が、申し訳なくなるくらい甘えている自分に虚しさを感じ、情けない気持ちになりました。
そして、頑張っている人に失礼とも思いました。
神のみぞ知る?相談するタイミングの大切さ。
その時の悩みごとは、その時に相談しなければ、正確な情報として伝わらないし、
赤ちゃんなどの場合は、タイミングが非常に重要になってくると思います。
また、その時の感情は、その時にしかないものです。
過去を振り返ると、だいたい、「大したことなかった。」で終わるのがほとんどだと思いますヨガ
が、その時の自分にとってはこの世が終わるぐらい重要だったり。
それだけ、人間は経験値によって強くなるものです。
あの、深夜の授乳している最中に送った1本のメールに、友達が気付いてくれて、そして、すぐ返信してくれたときには、本当に嬉しかった。
神様が与えてくれたんじゃないかと思うぐらいすごいタイミングだったと思います。
その時に読むことができたから、色々感じたことも多くありました。
「辛いのは自分だけではない」
色々な立場の方がいる中で、あたかも自分ばかりが辛いと思いながら、家族の中で被害者意識が強かった私ですが、どれだけ幸せな環境にいるのかを思うと、贅沢を言っている場合じゃないし、わがままを言っている場合でもないと思いました。
世の中には、私よりもっともっと苦労している人達がいる。
そう考えると、弱音を言っている場合じゃないということもよくわかります。
日中、どちらかというと、ママと子供だけのワンオペ状態で、子供と向き合うのが大変と思うことは多々ありますが、子供は、毎日少しずつ成長していますよね。
気が付けば、あっという間に月日が流れます。
その時の感情を、ぜひ、日記やメモに書き留めておくと、自分のストレス発散にもなりますし、相談のキーワードにもなるでしょう。
同じようにそれぞれ工夫してみんな過ごしています。
自分に合ったやり方で、辛さを開放できるといいと思います。
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