仕事と育児ってどっちが大変か?
それはもちろん育児!
というのが世のお母さんたちの声でしょう。
保育士という仕事をやるという事は、家でも仕事でも育児をしているようなモノですが、そんな保育士という仕事をしていて感じる
育児と仕事ってどっちが大変?
を、
①仕事の大変さ。
②子育ての大変さ。
③仕事と育児のポイントの違い。
の順番でお伝えします。保育士目線での育児の立場が、少〜し役立てられたらと思います。
①仕事の大変さって何だろう?
まずはじめに、今は育児休業中ですが、私の職業は保育士です。
保育士って聞くとどっちも子どもに関わる仕事だから
「子育てと一緒じゃん!」
って思われるかもしれませんね。
確かに似たようなことはしていますがやはり仕事は仕事。
私は保育士しか経験がないのでこの仕事を中心にしかお話しできませんが、どの仕事にも共通することがあると思うので自分に当てはめて見てもらえればと思います。
保育士という仕事について。
保育士の場合、おおぜいのお子さんの命を預かります。
自分も子育てをしているのでわかりますが、子どもはこの世にかけがえのない宝物です。
それぞれの家庭でもきっとそうだと思います。
そんな宝物をお預かりするのだから、自分の子ども以上に気をつかいます。
ただ安全に預かるだけでなく、学年やクラスの長期的な目標を立てつつ、子ども一人ひとりに合わせた援助を取り入れて、指導計画を立てなければいけません。
乳幼児は、あそびのほかにミルクや離乳食をあげたり、オムツ替え、トイレトレーニング、着替えなどの基本的生活習慣の自立もお手伝いします。
大きくなると遊びを通して、できるようになることが目標ではなく、友だちとの関わりなどから人間関係を学んだりして心の育ちも大切にしなくてはなりません。
いろんな子がいるので、
- どういう遊びや援助が良いか?
- どんな声かけをしていったらいいかな?
- といつも試行錯誤をしながら関わっています。
とても責任は重いですし、自分の育児では適当に済ますところも仕事では避けては通れません。
休憩時間もほぼないですしね(泣)
でも、子どもの笑顔や成長を見れると本当にやりがいを感じる仕事です。
どんな仕事も、責任が伴うのは一緒だし、楽な仕事はないですよね。
②子育ての大変さって何だろう?
では、子育ての大変さって何でしょう?
楽な仕事は無いのと同じように、楽な子育ても無いと思っています。
楽しか無い子育ては、しつけや怒ることを放棄している人か、子どもや親が悟りの境地に達しているような人しかできないんじゃないでしょうか?
子どもは親の思うようにはならないし、生きていくことに関するお世話はずっとし続けなくてはなりません。
更に!子育てにひっくるめられていますが、子どものことにかかわる家事ってとっても多いですよね!
子どものことが優先なので自分の時間も取れず、やりたいことも十分にできなかったり。
見えない家事はやればやるだけあるように、育児も見えないものなので、質を高めようと思えばいくらでもやることが増えちゃうんですよね。
かといってやっぱり大切な自分の子どもなので、
ちゃんと育てなきゃ!
と責任も感じるのも自分の子供ならではて、育児はやっぱり大変ですよね。
③仕事と子育てどちらが大変?
では仕事と子育てはどちらが大変なのでしょう?
一日中子どもと一緒に過ごすととても疲れます。
子どものイヤイヤだったり、ハプニングも付きもので、もうお手上げ状態のこともありますよね。
夜仕事から帰ってきた主人に話しても、
「それは大変だったね〜」
なんて人ごとのような声かけだけで、自分の好きなテレビやゲームをし始めた時なんかは、私は自分の時間なんてないのに!と殺意がめばえます(笑)
変わって全部やってみればいいのに。仕事してる方が楽なんじゃない?
なんて思ったりするんですけど、保育士の仕事の大変さが主人にはわからないように、主人もきっと、仕事の上で私がわからない責任とか苦労をしているんだろうと思います。
ただ、子育ての責任というのは他には変えがたい重さを感じてしまうので、やっぱり子育ての方が大変かな?そこら辺を感じて欲しいとは思います。
では、保育士という仕事の場合はどうか?
仕事量も責任も重いし大変ですが、リーダーとなって動く人、サポートする人など、みんなで声をかけあって分担できるので、
一人でずっと、あれもこれもと考えて動いてってする子育てよりスムーズに行くんです。
子どもの成長や今日あったことなど職員や保護者と分かち合えたり、気持ちに共感したり、子育てを共有できるのは精神的にも一人で子育てをしているのとかなり違います。
そういった点で言えば、子育てをずっと家で向き合っている方がしんどいかもしれません。
結局、他の仕事もそうですが、大変なポイントが違うのでどちらが大変なのかは簡単には比べられないですよね。
- どんな仕事も責任は伴うもの。楽な仕事はない。
- もちろん楽な子育てもない。
- 大変なポイントが違うから簡単には比べられないですね。
まとめ。
夫婦の場合、
- 仕事をしている方が大変!
- 子育ての方がしんどい!
と、お互いが自分ばかり大変と思っていてもなかなか理解することはできないし、余計大変さに寄り添うことができなくなってしまいます。
育児はこんなところが大変だけど、成長を間近で見れるのは嬉しいな。
仕事をしている主人はずっとこの間もいろんな責任と戦っているんだな。
とか大変なポイントを考えて見ると、少し相手の気持ちもわかって労う言葉もかけれたりします。(相手の態度にもよりますけどね(汗))
「一日子育てご苦労様。かわいい子どもを育ててくれてありがとう」
なんて言ってもらえたら、やっぱり嬉しいですよね。
保育士をしていると、なんとなくですが、その家庭の雰囲気やご夫婦の関係もわかります。
お互いの気持ちを理解して寄り添えるように、相手の大変さも労って感謝する心を持つ家庭の方が、
子育てはうまくいっている。
と、感じています。
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